サンコロビンゴ 

サンコロビンゴは、認知症予防のためのサイコロ型ビンゴゲームです。

認知症になると、外出がままならなくなることで運動能力が低下したり、 社会的な刺激不足が起こりがちで、生活の質に影響が及びます。 認知症は誰にも起こり得る病気ですので、日常生活での予防が重要です。 近年では、eスポーツが,認知症予防やフレイル予防に役立つと考えられていて、 様々な研究や取り組みが実施されています。
しかしながら、 ビデオゲームを習慣的にプレイする高齢者がほとんどいないのが現状です。ゲームの操作やルールの複雑さ、そして、導入の難しさが、普及を妨げる原因と考えられていますが、 私達は、 最も大きな要因は、 高齢者がゲームをプレイすることで質の高い経験や体験ができていないことだと考えます。

質の高い経験や体験とは?
質の高い経験や体験としてサンコロビンゴは、以下の3つのことを引き出します。

「楽しみながら認知症予防ができる」

サイコロを使った簡単な計算を通じて、脳を活性化させることができます。 楽しいゲーム体験を通じて、日常生活の中で無理なく認知症予防を行うことができ、 楽しみながら記憶力や判断力のトレーニングができます。
「社会的なつながりを育む」
みんなで協力したり競い合ったりすることで、自然とコミュニケーションが生まれるゲームです。
対戦相手との会話や、 ゲームの進行を見守る周囲の人々とのやりとりを通じて、 新しい友人や仲間
との絆を深めることができます。
「世代間交流を促進する」
子どもから高齢者まで、 誰もが楽しめるルール設計で、 異なる世代が一緒に遊ぶことができます。
家族や地域のイベントで世代を超えた交流を促進し、互いの理解を深めながら、 共に楽しめる機会
を提供します。

現在、 厚木市、川崎市、 福岡市の高齢者施設や高齢者サークルで、月に1回のペースでサンコロビンゴを利活用した高齢者の活動支援や世代間交流の取り組みをしています。 これまでの活動から、サンコロビンゴが様々な社会的な場で利用できることが実証されています。